2016年1月19日火曜日

デヴィッド・ボウイ出演映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の感想メモ

ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション [SPE BEST] [DVD]ラビリンス 魔王の迷宮 [Blu-ray]Labyrinth: From The Original Soundtrack Of The Jim Henson Film
ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション [SPE BEST] [DVD]
Labyrinth: From The Original Soundtrack Of The Jim Henson Film

『ラビリンス 魔王の迷宮』
1986年公開 アメリカ合衆国
監督:ジム・ヘンソン
脚本:テリー・ジョーンズ
製作:エリック・ラトリー
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
出演: デヴィッド・ボウイ、ジェニファー・コネリー、トビー・フラウド
ラビリンス/魔王の迷宮 - Wikipedia
デヴィッド・ボウイ - Wikipedia
※ネタバレします
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2度目の視聴・・・デビッド・ボウイ目当て。
(デヴィッド・ボウイが2016年1月10日にこの世を去り・・・11日にその知らせを知って、その翌日にこの映画を観ました・・・)

最初にこの映画を観た時も→『デビッド・ボウイ(個人的にはデヴィッドよりデビッドの表記の方が好き・・・)』が目当てでした・・・確か私が19歳の頃です。
19歳当時の私はまだまだ子供で・・・何に対しても猜疑心が強く、尖ったナイフのように鋭い攻撃性を持っていました・・・一方、ガラス細工のように繊細で壊れやすいセンシティブな情緒も持ちあわせていて→簡単に言うといわゆる『面倒くさい中2病』だったわけですが・・・↓
其れゆえか、この映画が持っている独特のユルさ・・・ほんわか温かい雰囲気をまったく受け入れることができませんでした。
「ボウイが出ているから観たけど、まったくつまらない映画だ」と本気でそう思っていました。

あらからどれぐらいの歳月が流れただろう・・・
大人(おっさん)になった今私が再びこの映画『ラビリンス 魔王の迷宮』を観て率直に思った感想です・・・↓

めちゃくちゃ面白いじゃないか!!
このユルさ温かさがたまらない・・・
なんてすばらしい映画だ!
なんでこの愉しさ(ユーモア)に気づかなかったんだろう?
(ほんと変われば変わるものです・・・)


映画は、いきなりボウイの歌声『アンダーグランド』という曲から始まる・・・この映画を観終わってしばらくの間、頭の中でアンダーグランドが流れまくるという心地よい症状が続きました・・・


ジェニファー・コネリー←初見の時(私が19歳の頃)は全然タイプじゃなかったせいもあって→あまり好きになれなかったのです・・・
ジェニファー・コネリー - Wikipedia
今見ると→めちゃくちゃかわいくて綺麗だなぁ~と思いました。(今は好き)
今でも厳密にはタイプではないんだけど、ボウイと踊るシーンのジェニファーは可愛すぎる・・・と思いました。公開当時16歳のジェニファーの可愛さは永遠に語り継がれるであろうと、そう思いました。


『セサミストリート』のマペットをデザインしたジム・ヘンソンが監督をつとめる・・・
セサミストリート - Wikipedia
ジム・ヘンソン - Wikipedia
※『マペット』←ヘンソンが「マリオネット」と「パペット」を組み合わせて作った造語である。←そうなのか・・・知りませんでした・・・もしかしたら「パオネット」と呼ばれていたのかもしれない?
※『ラビリンス/魔王の迷宮』では主人公、魔王以外→ほとんど全てがマペットで演じられている。

脚本は、イギリスの代表的なコメディグループであるモンティ・パイソンのメンバーであるテリー・ジョーンズ
※テリー・ギリアムではない・・・

尚、製作総指揮は「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス
ジョージ・ルーカス - Wikipedia

↑まさに1980年代当時を代表する最先端のプロが作ったファンタジー映画ということになります・・・


ラビリンス/魔王の迷宮 - Wikipedia
wikipediaによると『ラビリンス/魔王の迷宮』はその世界観にマウリッツ・エッシャーおよびマグリットの影響を受けている。らしい・・・
マウリッツ・エッシャー - Wikipedia
1000ピース 上りと下り 61-223
『だまし絵のエッシャー』→映画の最後の方に主人公サラと魔王ジャレスがまさに錯視の階段で出会うシーンがあります・・・
ルネ・マグリット - Wikipedia
エッシャーの影響はわかるけど、マグリットの影響はどのあたりのシーンだろう?


ママハハ(mamahaha)=父の妻であるが、実母や養母でない人・・・


親とうまくいかない(現実世界でストレスを抱えた)子供たちは物語の世界に没頭しがちである・・・
中2病&オタク趣味のサラ15歳(ジェニファー・コネリー)
多感な時期ゆえにダレもが持っていた?ヒロイン・ヒロー願望・・・
物語(虚構)の中のセリフを恥ずかしげもなく現実でつぶやいてみたりする・・・


この~映画・・・話の展開がとても急です(「テンポが良い」という言い方もできますが・・・)
気づいたらもう主人公は魔王ジャレスの世界・迷宮ラビリンス(虚構の世界)に居ました・・・現実と虚構がない交ぜになった世界・・・←どうしてそんなことになっているのか?そのことについて特に説明はない・・・
※映画「ネバーエンディングストーリー」でも最後の方で
現実と虚構が入り混じっていましたが・・・この映画はいきなり冒頭の方でそうなって、そこから物語りがスタートします・・・


CGより人形ぬいぐるみを駆使した古典的な特撮の方が観ていて面白くて楽しいと、そう思いました・・・
とても温かみがあってキャラの表情がイキイキしていると・・・
(↑・・・自分で言っていて「ありがちな言い方」で「陳腐なセリフ」っぽい感じもするんだけど・・・)
この映画を観ていると本当にそう思ってしまいます・・・
登場してくる人形?キャラクターに魂が宿っているような感じが本当にするのです・・・マペットに温かみを感じる・・・なんなんだろうか?この不思議な感覚は・・・


魔王ジャレス(デビッド・ボウイ)をはじめて見たとき→髪型が歌舞伎の鏡獅子っぽいなぁと思いました・・・目の周りのメイクも歌舞伎のそれっぽい・・・日本の影響を受けていると感じました・・・ただ、正直あまりこの髪型と衣装、カッコイイと思わなかったんだよなぁ~


魔王ジャレス(デビッド・ボウイ)の着ている衣装が微妙にダサイというか・・・
はいているズボンがタイツっぽいやわらかい素材だから・・・
非常に無防備というか・・・股間のモコっと膨らんでいる部分にどうしても目がいってしまいます・・・これはこれで狙っているのだろうけど・・・


昔、この映画に出てくるような巨大迷路(アトラクション・遊びスポット)へ行ったことがあるのですが、たいして面白いと思いませんでした・・・(←個人の感想です。)


ラビリンスの迷路の壁←よじ登れそうだけど・・・


サラに名前を間違えられて
ホグル「わしはホグルだ」
ホグル←いちいち名前を間違えられるネタ(みんなから何度も間違えられる)・・・ドラマの「リーガルハイ」でもありました・・・この映画が元ネタだろうか?


毛虫(芋虫)「なんでも決め付けちゃいけないってことさ」
↑良いセリフです・・・
アルベルト・アインシュタインの格言を思い出しました・・・↓
《常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。》
Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.


Magic Dance / David Bowie
Magic Dance E.P.
Magic Dance E.P.
魔王ジャレス(デビッド・ボウイ)が「マジックダンス」を歌いゴブリン達がリズムに合わせて踊るシーン・・・

画面のすみっこの方にいるゴブリン達(マペット)に注目してみる・・・
・・・あきらかに糸でつられている動きをしているものが居る(笑)人形丸出し・・・一方、中に人が入っているようななめらかな動きをしているもの居る・・・
それにしても本当に画面が賑やかだなぁ~・・・楽しい映像です。

今(現代)ではこういう映像を創る方が逆に難しそうです。
(人形を創るお金と職人が必要・・・CGの方が低コストで簡単)


ラルフ&ロルフ・・・迷路のゲートキーパーである双子の怪人。トランプの絵札のような姿をしており、片方が常に真実を、片方が常に嘘をつく。
青い方「ことわっとくが、一人は常に真実を話し、もう一人は嘘しかいわない」
サラ「彼に聞いたら城に行くのはこっちって言う?」
赤い方「イエス」
サラ「それなら正しいのはもうひとつのドアでこっちは死をもたらすわ」
↑頭が混乱してにわかには理解できませんでした・・・
図解にして理解しようとしたんですが、途中であきらめました。
正直:うそつき だった場合・・・
うそつき:正直 だった場合・・・


井戸?落とし穴の側面から無数の手が生えている・・・
↑なかなか気持ち悪い映像です・・・
それらの手が目鼻口のような形を作ってそれぞれを合体させて顔としてしゃべる演出・・・←古典的だけど非常におもしろい。発想がすごいと思いました。
※デビッドボウイのPV『The Jean Genie』でのあるシーンを思い出しました・・・手でメガネ?仮面のような形を作るシーン・・・発想が似ていると思いました・・・


プラスチックのブレスレッドをほしがるホグルが可愛い。


ドアが右に開くか左に開くかで出る場所が違う・・・おもしろい発想です・・・


映画を途中ぐらいまで観終わった時にふと思いました・・・↓

なんだろうかこの安心感は?
なんというかこの映画、あたたかくて安心して観ていられるのです・・・

きっと赤ちゃんはサラの手に戻るだろうし・・・
魔王ジャレス(デビッド・ボウイ)がそんな悪質な行為をするわけがないし・・・
ジェニファーもなんとなくおっとり・のんびりしているし・・・
登場するゴブリン達キャラクターもみんな可愛くて面白い奴ばかり・・・

もしかして悪人が一人も出ていないんじゃないか?

独特の安心感を与えてくれる世界観だということに気づきました。
そして知らない間に自分がほっこり癒されていることに気づきました。


サラに『友達』と言われてまんざらでもない表情をしているホグルが面白かわいい。


火狼(ファイアリー)・・・名前は小説から。手足、眼球などが取り外し自在の怪物でルドとはぐれたサラの前で奇怪なダンスを踊る。
ファイア・ギャング
ピンク色のおもちゃモーラー見たいなやつが歌って踊るシーン・・・
合成まるわかりの映像でした・・・←さすがにここの技術はショボかった・・・これが当時の最新技術なんだから仕方がないのですが・・・

オチで、サラがファイア・ギャングの頭をとって放り投げるという鬼ちくの所業・・・おもしろかったです・・・


悪臭の沼
本当にくさそうです・・・
サラ「まるで・・・」←例えがでてこなくておもしろかった・・・こういう細かい所にセンスを感じます。


魔王ジャレスの命令でサラに桃を食べさせなければいけないホグル・・・だけどサラには食べさせたくない(葛藤)・・・とうとうサラが桃を食べる→幻想の舞踏会シーンへ・・・
デビッド・ボウイが歌う『As The World Falls Down』が流れる。
※私は何度もデビッド・ボウイのこの「as the world falldown」ミュージックビデオを見ました・・・
ボウイがホグルと一緒に女(恋人?)を待つという内容のミュージックビデオ・・・
私、個人的にはこのビデオに出ていた女の子の方がタイプなんです・・・
イイ曲です。ひさしぶりに『as the world falldown』を聞いて鳥肌が立ちました・・・


ジャンクレディ・・・ジャンクシティに住む、大量のがらくたを背負った女性。記憶を失ったサラに様々な宝物を渡し積み重ねて、ジャンクシティに留め置こうとする。
↑・・・このジャンクレディが何気に一番恐かったです・・・
ゴミ屋敷の住人っぽい(物に執着してしまう悪い時の精神状態みたいな・・・物凄い負のオーラを感じました)


ゴミの山の中に自分の部屋を見出すサラ・・・「あれは夢だったのかしら?」ベッドの上に靴のまま寝そべるサラ←日本人としては靴を履いたままベッドに・・・という行為に嫌悪感を覚えました・・・ついさっきあのくさい沼の水が靴底に染み込んだところだろうに・・・どうして外国人は靴を脱がないのだろうか?


ドアが合わさって鉄人ロボット(鎧)みたいなのが襲ってくるシーン・・・
(面白い発想です)
アンブロシウス(アンブローシャス・・・サー・ディディモスの愛馬ならぬ愛犬。とても臆病でディディモスを見捨てて逃げ出すこともしばしばある。)・・・見た目犬なのに「ひひ~ん」と馬の鳴き声を出して逃亡する。ビビッて震えまくるアンブロシウスが面白い・・・


ルードの雄たけびで岩がたくさん集まってくる
ルードってこのラビリンス世界でどういう立場(存在)なんだろう?
とりあえずルードを助けておいて本当に良かった・・・
ルード無双!ルードのおかげでゴブリン達を圧倒・・・完全勝利してしまう。
転がる岩がどう見ても→質量が軽い(笑)
発泡スチロール製だろうか?
※『水曜スペシャル 藤岡弘、の探検隊シリーズ』を思い出しました。同じく巨大岩が転がり落ちてくるシーンがありました・・・あの岩も重量が軽そうだった(笑)・・・


城の門の前に牛乳瓶みたいなのが2つポツンと置いてあったのが面白かったです・・・ネタがこまかい。


■マウリッツ・エッシャーの錯視絵、騙し絵の世界
マウリッツ・エッシャー - Wikipedia
『階段の家』の実写化(映像化)です・・・
いよいよクライマックスです。
 (このあたりでだんだん私は→)魔王ジャレスが可哀想になってきました・・・
元はと言えばサラが「お願い・・・今すぐこの子をどこかへ連れ去って」って言ったのが始まり・・・(その言葉通りにジャレスは動いただけです)
 いいように少女(15歳)にもて遊ばれている中年オヤジの悲哀を感じました・・・
魔王ジャレスはトビーにも決して虐待等の悪さをしていません・・・
《ぜんぜん悪い奴じゃないという設定がデヴィッド・ボウイのイメージにマッチしていると思いました》
せっかくカマってちゃんのをかまってあげたのに・・・
「あなたには支配されない!」
↑このセリフを言われて、簡単に敗北する魔王ジャレス・・・
おいおい・・・ほんとうに無力です。


トビーにお気に入りのクマのぬいぐるみをあげるサラ・・・
「あげるわ・・・ランスロット(クマのぬいぐるみ)はもうあなたのものよ」
今回の冒険(もしかしたら妄想)のおかげで大きく成長したサラ・・・
めでたしめでたし。


ラスト・・・
鏡の台の上にジャレスのフィギュアがある・・・

サー・ディディモス「姫よ忘れるなかれ・・・必要な時は・・・」
ホグル「そう必要な時は、たとえどんな理由があろうと・・・」
サラ「あなたが必要なの・・・なぜかわからないけど・・・これから先も時々・・・理由なんかなくたって・・・いてほしい・・・みんなにね」
↑いいセリフだなぁ・・・いつまでも子供心を大切にする・・・

「だったら早くそう言っておくれよ」
みんなが登場!(みんな遠慮してたのか・・・)
というかジャレスの手下(敵だったゴブリンやファイアーギャング)も一緒に混ざっている?←なんとも懐の深さを感じさせます・・・

みんなでわちゃわちゃ、わーわー大騒ぎ。それにしても賑やかな画面です・・・
80年代っぽい終わり方だなぁと思いました。

独り部屋の外・・・魔王ジャレスのふくろうはクリスタルムーンへと飛び立ってゆく・・・

楽しかったです・・・なんて良い映画なんだろう・・・

この映画を今オールCGでリメイクしたら、どんな感じになるのだろうか?・・・とふと思いました。
きっとこんな温かみのあるキャラクター(生命)は生まれないんだろうなぁ・・・