2016年6月22日水曜日

小津安二郎監督映画『淑女は何を忘れたか』の感想メモ

あの頃映画 松竹DVDコレクション 淑女は何を忘れたか
あの頃映画 松竹DVDコレクション 淑女は何を忘れたか

『淑女は何を忘れたか』
1937年(昭和12年)3月3日公開 松竹
監督:小津安二郎
脚本:伏見晃、ゼームス槇
出演者:栗島すみ子斎藤達雄桑野通子、佐野周二
淑女は何を忘れたか - Wikipedia
※数年ぶり…2回目の鑑賞です(実は映画の内容を忘れてしまっていました・・・)
※ネタばれします・・・


『淑女は何を忘れたか』
とにかく映画のタイトルがカッコよすぎです・・・
タイトルからは、まさか『家族(親戚)あるあるネタの極めて平凡な日常の物語・・・』であるとは想像もつかない・・・

とりあえず淑女っていうのは誰のことをさすのか?
《淑女の意味=上品でおしとやかで品格の高い女性・・・》
この映画の登場人物で、淑女に該当するような人物は出ていなかったような気がするのですが・・・
おそらく『栗島すみ子=淑女』ということなのだろいうけど、
いまいち、このタイトルがしっくりくるような映画内容でもなかったような・・・



子供たちが遊びでコミカルに歌っていた曲・・・
いわゆる替え歌の類のオリジナルソングかと思いきや・・・
渡辺はま子の『とんがらかっちゃ駄目よ』(1936年9月発売)という曲の
ようです・・・
渡辺はま子 - Wikipedia

※とんがらか・る(尖らかる)の意味 = とがる、とんがる・・・


せっちゃん役(姪)を演じた桑野通子(くわのみちこ:公開当時22歳ぐらい)がとても魅力的です・・・
だけども、
ちょっと自由気まま・子供っぽいところが、むかつく感じもする・・・
(もちろんそういう役だというのはわかっているのですが・・・)

私にも姪がいるのですが現在はまだ3歳・・・(今のところまだピンときませんが)・・・将来成長してあんな感じで片手煙草でずけずけ言われたら・・・私はどうしたらいいのだろう・・・
(それはそれで良しとするか・・・)
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桑野通子 - Wikipedia
桑野通子・・・wikipediaを読んでびっくりしました・・・
なんと31歳の若さでなくなっています。

※昔の映画を観ていて・・・『この人、良いなぁ~(かっこいいなぁ~、可愛いなぁ~)』と思って・・・今どうしているだろう?とその人物のことを調べてみたら、かなり若くして亡くなられているというケースがけっこうあります。本当にビックリします・・・(言葉が出なくなります)

仮面ライダーストロンガー・電波人間タックル役の岡田京子さん・・・
岡田京子 - Wikipedia
佐田啓二さん・・・
佐田啓二 - Wikipedia
市川雷蔵さん・・・
市川雷蔵 (8代目) - Wikipedia
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ハガキの偽装がバレたあたりからの
斎藤達雄の沈んだ表情(この世の終わりみたいな表情)←なんとも悲しみを誘います・・・
演技がうまいとかそういうレベルではないぐらい・・・(ドキュメンタリーレベル)、
なんでこんな表情が出来るのだろうというぐらい沈んでいます・・・
こちらにまで陰鬱な心持ちをうつされそうです・・・見ていていたたまれない気持ちになってくる・・・・・・


コート&ハット・・・と和服・・・
街中をたんたんと歩くコート&ハット姿
桑野通子&佐野周二、桑野通子&斎藤達雄(それぞれ別のシーン)・・が
とてもスタイリッシュでカッコ良くうつったのが印象に残っています・・・

対比させているのかどうかはわかりませんが、
奥様3人衆はいつも和服でした・・・


ラストのオチ・・・
なんともいえない気恥ずかしい空気の真っ只中・・・この
映画は終わります・・・

最初私は、オオラスでまさかこんな感じになるとは想像していなかったので
(実はちょっとだけひいてしまいました・・・)
なんだこの終わり方は!?・・・』と思わず
口に出してつっこんでしまいました・・・
(顔の方は、一応ニンマリとしていたのですが・・・)

なるほど・・・いいオチには違いない・・・

このオチがついた瞬間、
この映画(物語)が、極めて秀逸なコメディーとして・・・完成したの
を率直に感じとりました・・・
このオチがあることによってカタルシスが生まれました・・・

いやぁ本当に・・・(小津安二郎は)『うまいなぁ~』と感心させられます・・・


ちなみ、ラストでなぜ私がひいてしまったかというと
斎藤達雄&栗島すみ子(夫婦役)の二人の見た目がどうみても老夫婦?とまではいかなくても
結構、年をくっているように見えたからです。・・・(←白黒映画だからそう見えたのかもしれません・・・映画での設定年齢は50歳前後?・・・勝手にそう思っていました・・・現在進行形で恋愛をしている歳ではないと・・・枯れていると・・・)
※栗島すみ子さんは見ようによっては若くみえなくもないけど・・・
え?まさかの恋愛映画? みたいな(想定外の)展開にちょっとひいてしまったのです・・・

★で、二人の年齢を正確に知っておきたいと思い。ちょっとWikipediaで調べてみました↓

斎藤達雄 - Wikipedia
栗島すみ子 - Wikipedia

二人とも誕生年が同じ1902年。
ということは、この映画の撮影当時は35歳前後?ということになります・・・
驚愕の事実・・・
斎藤達雄、老けすぎ、貫禄ありすぎです・・・
(35歳前後ならこのオチも全然問題ないのかな・・・?)

それにしてもラスト、そわそわする斎藤達雄が、非常に面白かったです・・・
ほんと味わい深い…良い映画でした・・・