2018年1月8日月曜日

池部良・昭和27年 東宝映画『若い人』鑑賞メモ

若い人 [DVD]
若い人 [DVD]

映画『若い人』
1952年7月8日公開 東宝
監督:市川崑
原作: 石坂洋次郎『若い人』
脚本:市川崑・内村直也・和田夏十
出演: 池部良(間崎慎太郎)、久慈あさみ(橋本スミ)
島崎雪子(江波恵子)、杉村春子(江波ハツ)
伊藤雄之助(佐々木先生)
※ネタばれします・・・


画面が微妙に暗い・・・展開も地味で淡々としている。
この映画は、もしかしたらダメないんじゃないか(?)・・・と
冒頭らへんは、ちょっと不安になりながら観ていたんですが、いつのまにやら『物語り』に引き込まれている自分がいることに気づく・・・

見終わる頃には、『これは見事な映画だったなぁ~』といたく感心してしまっていました。

役者の演技(キャスティングがビタッとはまっている)、
物語の骨組み(詳細な設定)、演出、人物描写・・・
すべてがしっかりしている・・・

非常に完成度の高い映画・・・

※その後の映画やドラマ等へ
大きく影響を与えて引用されたであろう
ネタ元基礎的な位置づけ)にあたる』作品の一つなのかもしれません・・・


主題(テーマ)について・・・
今現在の日本からみると
微妙に〔ピンとこない〕何が言いたかったのかわからない主題といえるのかもしれないなぁとちょっと思いました・・・
(昔の感覚をおもんばかってはじめて、なんとなくではあるが納得する部分もある・・・)

当時の教師と生徒の恋愛・・・父親を知らない複雑な家庭の子供・・・
不安定な若い人の心境・・・


〈今現在ではそれほどセンセーショナルには扱われない文学・・・〉

この映画は結局、恋愛映画ととらえていいのだろうか・・・?


とにもかくにも池部良が二枚目(イケメン)である・・・

池部良 - Wikipedia

個人的には池部良ばかりに目がいってしまって
他はどうでも良いような感じになってしまいました・・・

オールバックにしていた髪が乱れて額の前にたれる美貌・・・
怪しく睨む目・・・
すらっとしたスマートなスタイル・・・


(それほど美男子ということでもないのではないのかなぁ・・・と思わせるカットもなくはないのですが・・・そうは思いつつも・・・
目が離せない自分がいる・・・)

完全なトリコになってしまっている・・・


※映画の中でもさらっと会話で触れて流されるシーンがあるのですが・・・
「先生は戦争へいらいしたんでしょう?(久慈あさみ)」
「ええ(池部良)」

Wikipediaにもありますが・・・池部良は実際に戦争に行っています。
晩年、池部氏は『(2005年の戦争特集の)朝まで生テレビ』に出演したことがあり、
慎重に自身の体験や心境を語っていらしてました。
(私はこの「朝生」をたまたま何の気なしに見ていたのですが、『池部良』が紹介さ
れて出てきた時に本当にびっくりしました・・・この時の印象が強烈に残っていて
以後池部良出演の映画を見るたびにこの時の朝生のことを思い出してしまいます・・・)



伊藤雄之助(佐々木先生)がいい味をだしている・・・
映画『若い人』内でこんなにもやさしくて親切で良い先生が
のちに映画『太陽を盗んだ男』内で学生の乗るバスをジャックしていた・・・と考えるとちょっと面白い・・・かもしれない・・・
伊藤雄之助 - Wikipedia


■島崎雪子(江波恵子)の笑顔が異様に恐ろしい!